Updated: 2010/01/01

連載(1)僕が網走に移住した理由/須藤元気インタビュー

By 北海道日刊スポーツ新聞社

連載(1)僕が網走に移住した理由/須藤元気インタビュー


 北海道の再発見を目的とした新連載「ノース・スタイル」が2010年1月1日よりスタートしました。第1回は09年5月に網走に移住した元格闘家で作家の須藤元気氏(31)が北海道の魅力を語った。同連載の開始とともに同名の動画サイトも同時オープン。今回はその記念として北海道の名産品満載のプレゼント特集も実施。同連載は第2回から日刊スポーツの北海道版でも毎週木曜日付でお送りします。

 格闘家時代、その変幻自在なスタイルから「トリックスター」と呼ばれた須藤が第2の人生の拠点に網走に選んだ。東京都の出身の男にいったい何があったのか。

 「移住の理由ですか? 昔からログハウスに住みたい夢を持っていました。写真も部屋に張っていたんです。ずっと前から。暖炉があって、ゆっくりと過ごせる場所を探してました。東京から近場も考えました。ですが、ログハウスはやっぱり北海道じゃないと思いまして。単純ですけど。妻の父親の実家が小清水町という縁もあり、移住しました」。

 現在は作家活動のほか、拓大レスリング部の監督、ミュージシャン、俳優などの顔を持つ。そのバイタリティーあふれる生活に北海道で過ごす時間は不可欠なものだった。

 「1カ月に1〜2週間くらい、網走で暮らしています。本当に僕にとって貴重な時間です。薪ストーブの火を見ながら、猫と遊ぶ。原稿を書くのがメーンですが、それが終わると土をいじってますね。種を植え、花を咲かせ、実を付ける。その循環、自然のサイクルを感じるのが大切なんです。何て表現したらいいのかなぁ。出るときと引くときの感覚というのか。格闘技でいうところの間合いというのか。そういった地球と人間の間合いを感じさせてくれるんですね。北海道は」。

 多忙だ。そして、貪欲(どんよく)だ。高校時代から選択を迷ってきたミュージシャンの道に踏み出した。パフォーマンスユニット「WORLD ORDER」を結成し、昨年12月デビューした。昨年は拓大レスリング部を東日本学生リーグで初優勝へ導いた。

 「子供のころから住んでいましから東京も好きです。でもノイズが多い。小学生のときに北海道に旅行に来て『素晴らしい。ここは日本じゃない』と思ったんです。空気も違った。地図では遠いですが、実際には東京から網走は飛行機を使えばそれほど遠くない。とにかく、住みたいという明確な目標があったんです。そのほかも高2のころからスケジュールを組み立てていたんです。格闘家は25歳で引退し、28歳で本を出版するとも決めていた。僕は明確なゴールを持つことが大事だと思っています。その目標を達成するイメージ、その経過をディテールまで深く考えました。今は音楽のプロジェクトに人生をかけています」。

 自分の思うことを次々と実現させていく能力に舌を巻く。それには須藤氏自身が持つ考え方がある。

 「今、北海道も含めて不況だといわれています。ただし、この世界は自分の意識の投影されたものだと思うんです。だから周りを変えたいと思うなら自分が変わること。これが真理だと。不況にフォーカスを合わせず、どうやったら楽しく、素晴らしくなるか考えていくことが大切なのではないでしょうか。思考と言葉と行為が人間を作り上げる3つの要素。こうなりたいという自分を強く思うこと。気持ちの中に『無理かもしれない』という雑念があればそれが勝ってしまう。一流の人間は一流の人間であることに疑問を持たない。強さは経験ではなく意思だと私は思っています」。

 北海道ライフを「最高」と語る。取材後に「北海道とは」と尋ねると「う〜ん、少し時間をください」と真剣な表情になった。数分後、06年に日本最大の書道展で入賞した筆さばきで色紙に書き上げた。「自然と調和の北海道」。須藤氏にとって北海道の自然は行動の源として欠かせないものになっている。

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連載(1)僕が網走に移住した理由/須藤元気インタビュー

インタビュー中も軽妙な話術のなかに含蓄のある言葉をちりばめた

 ◆須藤元気(すどう・げんき) 1978年(昭和53)3月8日、東京都江東区生まれ。関東一高時代にレスリングを始め、拓殖短期大へ進学と同時に拓大レスリング部に入部。全日本ジュニア選手権優勝を果たした後、米国にわたりプロ転向。パンクラスやUFC、K―1など総合格闘技から立ち技まで幅広く活躍し、06年12月31日に突然引退。K−1通算2勝4敗、総合では15勝5敗1分け。08年11月に拓大レスリング部の監督に就任。09年5月、東日本学生リーグで初優勝し、最優秀監督賞を受賞した。現在は俳優、作家、書家などとして活動。06年に出版した「風の谷のあの人と結婚する方法」は19万部以上を販売し、ベストセラーを記録。09年9月にパフォーマンスユニット「WORLD ORDER」を結成し、12月デビューを果たした。家族は07年11月に結婚した妻。

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連載(1)僕が網走に移住した理由/須藤元気インタビュー

「須藤氏にとって北海道とは」という質問に「自然と調和の北海道」と色紙に記した

 ◆ノース・スタイルとは 北海道を再発見、再認識することを目指す連載。全体のテーマは
 「北海道だからこそ手に入れることのできる、
     ささやかだけれども豊かな、
         人間らしい人生を本気で楽しむ。」

 同名のインターネットの動画サイトも2010年1月1日、スタートを切った。動画サイトはスノーボードの中井孝治(25)、国母和宏(21)ら「セブン侍」を中心に展開していく。北海道に住む私たちがその良さを北海道だけではなく日本、そして世界へ伝えいくことができれば幸いです。

 紙面での同連載は週に1回掲載します。動画サイトはケージェイプロダクションと北海道日刊スポーツ新聞社が提携し、運営にあたっていきます。今後、「ノース・スタイル」携帯版、インターネットの音楽サイト「ミュージカル」も準備中です。

 ノース・スタイルではさまざまな特集や企画も実施していきます。北海道の皆さん、一緒に楽しみましょう。


◆プレゼント 今回、インタビュー後に須藤氏が書いた色紙を1名様に。応募方法ははがきに郵便番号、住所、氏名、年齢、職業、電話番号、Eメールアドレス、希望商品を明記の上、〒060・8521 北海道日刊スポーツ新聞社「ノース・スタイル正月プレゼント・須藤元気氏サイン」係まで。2010年1月6日必着。


「自然と調和の北海道」と色紙に記した

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