Updated: 2010/06/01

連載(23)映画「瞬」ロケで北海道好きに/北川景子さん

By 北海道日刊スポーツ新聞社

連載(23)映画「瞬」ロケで北海道好きに/北川景子さん


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連載(23)映画「瞬」ロケで北海道好きに/北川景子さん

映画のヒットを祈願した絵馬を北海道神宮で奉納した主演の北川景子

 息をのむほど美しく、思いを伝える時の言葉の選択が絶妙だ。北川景子(23)は今、もっとも輝いている女優だろう。主演映画「瞬 またたき」(磯村一路監督、19日公開)では大学を卒業したばかりの昨年5月から1カ月間、北海道ロケを体験した。プロモーションのため、5月13日に、札幌入りした感想を訪ねられると「久しぶりに帰ってきたって感じです」と笑みをこぼした。

 一緒に乗っていたバイクの事故で、恋人の淳一(岡田将生)を失う泉美役を演じる。大切な人の死によって、事故の記憶もなくしてしまう。死というテーマに真っ正面から取り組んだ。「身近な人の死」は、北川自身のテーマでもある。神戸に住んでいた小2の時、阪神大震災に被災した。

 「昨日まで普通に隣で勉強していた子がいなくなってしまった。命は生きていこうと限りない力を発揮することもありますが、天災など望んでいないところで壊されることもある、はかなさもあるんですよね。私は恋人を失った経験はありませんが、7歳の時から人の死について考え続けてきたと思います」。

 映画の役に集中し、気がめいることもあった。解きほぐしてくれたのが、北海道の生活と自然だった。1人、ラーメン店やコンビニエンスストアに出向いた。「これが、まったく気づかれませんでした」。食べることが好きなだけに、海鮮丼など北海道にいるだけで幸せを感じた。ロケ地だった支笏湖では、夕暮れの美しさに記念撮影した。

 「これまで、札幌以外に行ったことはなかった。北海道はホントにどこもきれいですね。空気もじめじめしていない。河川敷の土手も、町並みも、すべてが絵になる。今回の映画を人込みの都会で撮っていたらまた、全然違う作品になっていたと思う」。
 また住んでみたいと思うほど、北海道が好きになった。それだけに、地元の人たちに見てもらいたい。現在、木村拓哉主演のテレビドラマ「月の恋人〜Moo Lovers〜」の収録中で、多忙スケジュールの合間を縫っての来道。映画に懸ける意気込みを感じさせた。

 「この映画が苦しみから抜けだそうという人の勇気になれれば、と。明日、失ってしまうかもしれないので、大切な人をもっと大切にしたいと思ってもらえればうれしいですね」。【上野耕太郎】

 ◆北川景子(きたがわ・けいこ)1986年(昭61)8月22日、兵庫県生まれ。明大商学部卒。03年「ミスSEVENTEEN」に選ばれモデルデビュー。ドラマ出演は07年テレビ朝日系「モップガール」、08年フジテレビ系「太陽と海の教室」、今年1月放送のTBS系「筆談ホステス」など。映画は07年「Dear Friends」、08年「ハンサム★スーツ」、09年「真夏のオリオン」などで主演、ヒロイン。160a、血液型O。

 ◆「瞬 またたき」 美大生の淳一(岡田将生)と泉美(北川)は恋人同士で、幸せな日々がいつまでも続くはずだった―。バイクで花見に出かけた帰りにトラックと衝突事故に遭い、泉美だけが助かることに。そのショックから事故までの10分間の記憶を失った。弁護士の真希子(大塚寧々)の力を借りながら、懸命に真相を追い求める。そこには衝撃的な「愛のカタチ」があった。原作は河原れん「瞬 またたき」(幻冬舎文庫)。配給はS・D・P。上映1時間50分。

 ◆北川さんの北海道特選
 ▽食べ物 札幌にあるラーメン店のショウガ塩ラーメンがおいしくて、はまりました。

【取材後記】
本当に美しかった。それ以上に聡明な人でした。言葉を1つ1つ大切にする姿勢、その選び方、年齢以上に大人の女性と感じました。友人の死を常に身近なものとし、忘れず、ありのままに受け止めている。美しさをまとった「哲学の人」という印象を受けました。【上野耕太郎】

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